遅ればせながら・・・

ブログの更新が途絶えておりました。
まぁ、一時バカのひとつ覚えのように毎日更新してたんで、
それはそれでどうかと思いますが・・・


今日のテーマは、『卒業』


先日、卒業を控えた友人と雑談してる中で、
面白いトピックがあって、それと卒業を更に深めて少し書きたいと思います。


社会学の中に、『社会的文脈』というキーワードがあります。


人は、何らかの社会的文脈(つながり)の中で生きていると言えます。

大学、部活、サークル、ゼミ・・・

それらの社会的文脈から、

大学院、企業、NPO、アルバイト、専門学校・・・

といった、別の社会的文脈に組みすること。

その際必ずしも二項対立的に、移り変わるわけではありませんし、
複数間の社会的文脈に位置づけられる個人ももちろんいます。
最近では、企業で働きながら週末や空いた時間にNPOに参加したり、
夜間の大学院に行ったりと、ネットワークを広げる個人が増えているそうです。


しかし、ある社会的文脈から離別していくプロセスは、『卒業』であると思います。


その友人が言っていたのは、『友情』という切り口において、
『社会的文脈に依存するのが仲間で、依存しないのが友人』

つまりは、
ある社会的文脈から切り離されても、つながっているのが友人であり、
その社会的文脈の中でのみつながっているが、仲間だと。


社会的文脈の強弱と、社会的文脈の広さには、
必然的にバランスが存在してしまうことは仕方がないと思います。

だからこそ『卒業』を経て、その社会的文脈から、
どの個人を何を大切にするかという視点は大事なんではないでしょうか。

居心地の良い仲間はもちろんのこと、
自分が成長していくために必要な高めあうライバルや、
新たな価値観を提供できる個人。


『卒業』は、社会的ネットワークを見直す良い機会ではないでしょうか?

社会的ネットワークとは、
個人と社会的文脈についての全体像(概念図)のことを指すのが一般的です。

その社会的ネットワークを見直し、
そのつながりの中から、何を選び、どういう時間を選ぶか。

ある社会的文脈を離別することは、つながりの強弱、広さの変化をもたらします。

限られた時間の中では、ある一定のタイミングで、
自分のつながりを見直すことは大切だと思います。



かつての仲間との時間は楽しく、また懐かしく、非常に良いものですが、
ついついそこに安住してしまう温かさがあります。

個人的に、そういった時間は日々のせわしない時間で、
気持ちをリラックスさせるために必要な時間だと思います。
今年一年、そのことを痛感しました。


一方で、少し気を使ってしまうような知り合いとの時間は、
一瞬一瞬が新鮮であり、発見があったりもします。

そういう時間は、今までの日常に新しい見方や、
リラックスとは別の意味で生活に活力を与えてくれました。


自分自身、卒業から一年が経ち、
改めて、自分の大学時代の様々なつながりを見直したいと思います。
その中で、自分の日々の時間で無駄にしている時間を
誰かとコミュニケーションする時間に変えていきたいと思います。


自分への反省を持って、卒業生への送る言葉にしてみようと思います。


皆さん、卒業おめでとうございます。
新しい世界での更なる飛躍を祈念いたします。